広島電鉄700形
広島電鉄700形(701〜707,711〜714)

昭和57(1982)年、市内線に350形以来久しぶりに登場した広電オリジナル新造車です。

広電で初めての軽快電車として登場した3500形「ぐりーんらいなー」をくむデザインで、13mクラスの大型車体に、ワイドな正面1枚窓と1200mm幅の両開き式中央扉をもっており、新しい「ひろでんタイプ」を形づくっています。

新時代の路面電車の幕開けにふさわしく、今までの車両とはかなり異なった装備を備えています。運転台はデスクタイプで片手操作もできる一軸連動の両手ハンドルマスコン、全電気指令式電磁直通ブレーキ、軸バネにシェブロンゴムを使ったNK-201台車、 静止形インバーター駆動の冷房装置などで、間接自動加速制御となっています。モーターは旧製品を流用したため(2次車まで)今までと同じ直巻モーターで、貨50形の51号と同型のものを使用し、したがって駆動方式は吊り掛け方式です。

昭和57(1982)年に1次車として、701〜704号が入線し、市内線に新風を吹き込みました。さらに昭和58(1983)年に2次車として、705〜707号が入線しています。2次車では、前面の方向幕がさらに大きくなり、制御装置も改良されて新形式のものとなっています。

昭和60(1985)年に3次車として、711〜714号が入線し、方向幕は市内線専用車として初めて、ローマ字入りの方向幕が採用され、これは広電で初めてローマ字入り方向幕が採用された3700形に影響したものです。 3次車からは新品のモーターを搭載され、駆動方式も平行カルダン式となり、完全な新造車となっています。このため車号も区別をつけ易くするためか708,709,710は欠番となり711〜と10番台の番号が付けられています。 また、1次車(701〜704号)と2,3次車(705〜707,711〜714号)の運転台の機器配置いわゆるデザインもやや違いがありますので比べてみてください。(下にある写真は2,3次車の運転台です。1次車の運転台も撮影できれば公開致します。)

この700形も800形と同様にデビューしても白島線や横川線には滅多に営業運転で入線することはなく、1,3,5,6号線が主でしたが、横川線は平成15(2003)年4月20日の7号線開業以来は800形と一緒に7,8号線で活躍するため横川線でも700形を見ることが出来るようになりました。 また、平成20(2008)年3月1日の白島線でのICカード『PASPY』利用開始に伴って、白島線にも入線するようになり、全線で活躍する姿を見ることが可能になっています。(PASPY対応車の705号と713号に限られます。運用入りしない場合は6,7,8号線で使用されます。)。

現在も市内線の主力車として市内線全線で活躍中です。

上写真:701号 広島駅にて撮影


702号 広島港(宇品)にて撮影

703号 広島港(宇品)にて撮影

704号 猿猴橋町にて撮影

705号 広島港(宇品)にて撮影

706号 広電本社前にて撮影

707号 十日市町にて撮影

711号 寺町にて撮影

712号 広電本社前にて撮影

713号 土橋にて撮影

714号 江波にて撮影

711号の車内 広島港(宇品)にて撮影

705号の運転台 広島港(宇品)にて撮影

車号
製造会社
製造年
所属車庫
その他
701 アルナ工機 1982年 千田車庫 広告「オタフク」
702 アルナ工機 1982年 千田車庫  
703 アルナ工機 1982年 千田車庫  
704 アルナ工機 1982年 千田車庫 広告「酔心」
705 アルナ工機 1983年 江波車庫  
706 アルナ工機 1983年 江波車庫  
707 アルナ工機 1983年 千田車庫  
711 アルナ工機 1985年 江波車庫  
712 アルナ工機 1985年 江波車庫  
713 アルナ工機 1985年 江波車庫 全面ラッピング広告「三井不動産」
714 アルナ工機 1985年 江波車庫  

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