広島電鉄800形
広島電鉄800形(801〜814)

当時の市内線の最新型車として、昭和58(1983)年12月に2両(801,802)登場しました。

電装品は3500形ぐりーんらいなーでの実績をふまえ、省エネルギー、低騒音・低振動をめざし、市内線用車両としては初の本格的な高性能車となりました。 したがって、主幹制御器は片手操作が可能な1軸連動の両手ハンドル方式と700形そっくりですが、主制御器が回生制動付の電機子チョッパとなり、自動加減速制御されます。 制御装置も回生制御を優先し空気制御を補助とする、併用方式の全電気指令式電磁直通制御となりました。モーターは複巻で60Kw×2個とパワーアップされ直通車並みのパワーを持ち、駆動装置は平行カルダンとなっています。 台車の枕バネがコイルながらオイルダンパー付となっており、軸バネにシェブロンゴム使ったFS83となり、基礎ブレーキはディスクブレーキ、西ドイツ製のゴムブロック入りの弾性車輪が使用されています。 また、回生制動を常用することから、集電装置が離線の少ない前回の3500形ぐりーんらいなー同様の軽快型Zパンタグラフとなっています。

はじめに入線した801号と802号は遠くからだと700形との区別が非常につきにくく、違いは正面の前照灯・屋灯の並び方や側面窓上の緑帯の有無、屋上機器の相違ぐらいです。

その後700形が再び生産されたこともあり、増備は4年後までお預けとなります。昭和62(1987)年に大幅にデザインを変更し、台車も変更され外観は3800形1次車に類似しており、同時に定員が91人から69人に定員が減少し、速度計指示最高速度が60Km/h→80Km/hにアップし、2次車として2両(803,804)入線しています。

平成2(1990)年製造の3次車になると前尾灯が角型ライトケースに変更されて3800形2次車に似たデザインに変化し、側面窓サッシの色が銀から黒に変更され、ワイパーは2つ(3900形同様の構造)になり4両(805〜808)入線しています。

平成4(1992)年製造4次車は3900形と同じように正面ガラスと方向幕ガラスが一体化され、それに伴いミラーの位置が変更され4両(809〜812)入線しています。

5年後の平成9(1997)年の5次車になるとライトケースが3900形のデザインへと変化しますが前尾灯はLED化されずに電球式を採用しています。

800形は14年にかけて長い間製造されているため、車体や顔つきが色々違いがあり、年代別で見比べてみると面白いです。

700形と並んで単車の「広電の新車」としてデビューした800形ですが、700形と同様に横川線や白島線には営業車として滅多に入線することはなく全検後の試運転で稀に入線するぐらいの事でした。しかし、横川線では平成15(2003)年4月20日の7号線開業からは800形ならびに700形の新型電車が入線するようになり、今では700形や800形が7,8号線に充当している場面を見ることは普通のことになっています。

現在も市内線の主力車両として1,3,5,6,7,8号線で活躍中です。

上写真:801号 広島港(宇品)にて撮影


803号 寺町にて撮影

804号 広島駅にて撮影

805号 十日市町にて撮影

806号 十日市町にて撮影

807号 猿猴橋町にて撮影(2008.4.28)

808号 本川町にて撮影(2008.4.28)

809号 江波にて撮影

810号 猿猴橋町にて撮影(2008.4.28)

811号 広島港(宇品)にて撮影

812号 広島港(宇品)にて撮影(2008.4.28)

813号 千田車庫(路面電車まつり会場)にて撮影

814号 横川一丁目にて撮影(2008.4.28)

車号
製造会社
製造年
所属車庫
その他
801 アルナ工機 1983年 千田車庫  
802 アルナ工機 1983年 千田車庫 広告「モシカ号」
803 アルナ工機 1987年 江波車庫 全面ラッピング広告「ローソン」「広島銀行」
804 アルナ工機 1987年 江波車庫 全面ラッピング広告「東横イン」
805 アルナ工機 1990年 江波車庫  
806 アルナ工機 1990年 江波車庫  
807 アルナ工機 1990年 江波車庫  
808 アルナ工機 1990年 江波車庫 全面ラッピング広告「積和不動産中国」
809 アルナ工機 1992年 江波車庫 全面ラッピング広告「AIGエジソン生命」
810 アルナ工機 1992年 千田車庫 側面窓下の緑帯が他の車号と違って太い
811 アルナ工機 1992年 千田車庫  
812 アルナ工機 1992年 千田車庫  
813 アルナ工機 1997年 千田車庫  
814 アルナ工機 1997年 千田車庫  

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